クリスマスシーズンが近づくとパン屋さんやお菓子屋さんで売り出されるシュトーレン。
本場ドイツでは、1ヶ月もかけて少しずつ味の変化を楽しみながら食べるそうですが、そんなことして、途中でカビが生えたりしないんでしょうか?
それとも特別な食べ方があるのでしょうか?
今回は、今更誰にも聞けない「シュトーレンの食べ方」をご紹介します。
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シュトーレン食べ方|基本編
シュトーレンは、ナッツやドライフルーツがタップリ入った、ドイツに古くから伝わる伝統的なクリスマスのお菓子です。
本場ドイツの食べ方は、クリスマスの4週間前から、幅1センチ前後に薄く切ったシュトーレンを毎日少しずつ食べていき、クリスマスイブに食べきります。
そんな食べ方をして、途中で腐ってしまったりはしないのでしょうか?
大丈夫です。
本場のシュトーレンは、少しずつ食べていくうちに、ナッツやドライフルーツの味が徐々になじみ、だんだんと変化していく味も楽しめるほど長持ちする食べ物だからです。
それどころか、本場では焼き立てのシュトーレンをすぐに食べ始めたりはしません。11月に作り、1ヶ月間寝かしてから食べ始めます。
その方が、シュトーレンが熟成して美味しくなるからです。
パン屋さんに行ったら、シュトーレンが売ってたから、友達の家に持って行って、みんなで分けて食べちゃった!
そんな食べ方も悪くはありませんが、今年の冬は、伝統的なシュトーレンの食べ方にチャレンジして、いつもとは違うクリスマス気分を味わってみるのも良いかもしれません。
シュトーレンの本場の食べ方にチャレンジする際に気を付けていただきたいことが2つあります。
1つ目は、昔ながらのシュトーレンを準備するということです。
日本のパン屋さんなどで売られているシュトーレンの中には、日本人の口に合うようにアレンジされたものもあります。
洋酒につけこんだドライフルーツなどが生地に練り込まれ、表面がしっかりと粉砂糖でコーティングされているものであれば大丈夫ですが、日本人の口に合うようにスパイスも甘さも控えめで、パンのような口当たりにしたシュトレーンは日持ちしません。
賞味期限をしっかりと確認し、お腹を壊さないように気をつけましょう。
2つ目は、シュトーレンの切り分け方です。
恐らく、ほとんどの方が、シュトーレンとナイフを手渡され、これから1センチずつ食べるように言われたら、端っこの部分から切り取るでしょう。
しかし、これは、シュトーレンの正しい食べ方ではありません。
シュトーレンをスライスする際は、真ん中部分にナイフを入れ、真ん中部分から両端に向かって食べていきます。
これは、シュトーレンを長持ちさせるためのシュトーレンの食べ方の知恵です。
シュトーレンの断面を合わせて保存することで、切り口が空気にさらされて乾燥したりすることなく、長持ちさせることができます。
シュトーレンの食べ方|アレンジ編
さて、毎日の様にシュトレーンを食べていると、飽きてしまうこともあるかもしれません。
そんなあなたの為に、シュトーレンのアレンジした食べ方をいくつかご紹介します。
シュトーレンを温める食べ方
シュトーレンは、常温のままでも味の変化を楽しめるものですが、レンジで10秒ほど温める食べ方もおすすめです。
少し温めることで、口の中に入れた瞬間にドライフルーツやスパイスなどの香りが口一杯に広がり、かみしめるたびにラム酒やナッツ類の味が加わります。
シュトーレンの味に少し飽きたら、温めて食べてみるとまた違った味わいが楽しめます。
クリームチーズをのせる食べ方
温めたシュトーレンにクリームチーズを合わせて食べるのもおすすめです。
チーズの風味と塩気がシュトーレンの味をふんわりと包み込み、絶妙な味わいが楽しめます。
あまり沢山乗せすぎるとチーズの味が勝ちすぎてしまいますので、まずはうすーく塗って食べてみてください。
シュトーレンの食べ方のご紹介の最後に、シュトーレンと合わせる飲み物も一つご紹介したいと思います。
ティータイムに食べるなら、コーヒーや紅茶でいただくのが良いですが、もし、夜シュトーレンを食べる機会があれば、是非ホットワインと合わせてみてください。
ホットワインで体が温まり、シュトーレンの甘さに心も癒されて、ぐっすりと眠ることができますよ。
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