sponsored link
暑い季節になると食べたくなる和菓子「わらび餅」。
あのわらび餅の原料って何だか知っていますか?
今回は、あのわらび餅の原料と名前の由来をご紹介したいと思います。
sponsored link
わらび餅の原料はわらび!?
本来のわらび餅の原料は、わらび粉です。
わらび粉とは、山菜のわらびの根っこから取れるでんぷんです。
わらび粉を作るのは大変な作業だったため、わらび餅を食べられるのは非常に限られた一部の人だけだったそうです。
わらび粉の作り方は、くず粉と似ています。
- 原料のわらびの根っこを冬の寒い時期に掘り起こし、冷水で何度も洗います。
- ゴボウと同じように根っこですので、泥を洗い流すだけでも大変な作業です。
- このわらびの根っこを木槌などで何度も叩き、細かく砕き、水の中につけて絞り、わらびのデンプンを水に移します。
- これを漉したものを3日間沈殿させ、それを乾燥させて出来上がりです。
大変な手間暇がかかっているのがよくわかる動画がありますので、ぜひご覧ください。
さて、このように、大変な手間暇がかかるわらび粉は、現在でも非常に高価なもので、100グラムあたり1,500円ぐらいです。
なんと10キロのわらびからとれるわらび粉はたったの70グラムだそうですから、これぐらいの値段になってしまうのは仕方のない事なのかもしれません。
オーサワの本わらび粉 50g[オーサワジャパン 和菓子材料]
|
わらび餅の原料にわらびが入ってない!?
ところで、こんな灰色のわらび粉を原料として作られたわらび餅は、なぜあんなにきれいな透明なんでしょうか?
実は、スーパーなどで見かける、水晶のように透き通ったあのわらび餅には、わらび粉は原料として一切使われていないんです。
そう、先ほど「本来のわらび餅」には原料にわらび粉が使われていると書いたのはそういう意味なのです。
わらび粉100%を原料とするわらび餅は濃い緑色をしています。
粘り気が強く、私たちが想像するようなわらび餅とは別の食べ物です。
そう聞くと、原料わらび粉100%のわらび餅を食べてみたいと思いませんか?
わらび粉100%のわらび餅の作り方が以下の動画で紹介されていますので、ぜひチャレンジしてみてください。
いかがだったでしょうか?
本物のわらび餅も市販の透明なわらび餅もそれぞれに美味しさがありますよね。
透明な市販のわらび餅も「原料にわらび粉使ってない!」と目くじら立てるのではなく、楽しむのが良いですね。
sponsored link