糖尿病にはジュースは大敵ですが、トマトジュースは逆に糖尿病に良い、なんて話聞いたことありませんか?
確かに、いかにも身体に良くなさそうなジュースだけではなく、野菜ジュースなどでも糖尿病の人は飲んではいけません。
でも、トマトジュースだけは別なんです。
何故、糖尿病にトマトジュースがなぜ良いのか、どうやって飲むのが効果的なのか、そんなお話をしてみたいと思います。
sponsored link
糖尿病にジュースは大敵?
糖尿病にジュースは大敵です。
たとえ、無添加の野菜ジュースであっても、糖尿病患者はジュースを飲んではいけません。
液体にすることで、吸収されるスピードが早くなるため、インスリンの分泌が追い付かず、血糖値が一気に上昇してしまうからです。
糖尿病患者の方の中には、「健康の為」と思って野菜ジュースを毎日飲んでいる方もいるでしょうが、今日限りやめましょう。
ジュースを飲む習慣をやめることで、逆に血糖値が下がって健康になる場合もあります。
でもトマトジュースは糖尿病に良い!
しかし、糖尿病患者が唯一飲んでも良いジュースがあります。
それが、トマトジュースです。
トマトにはリコピンと言われるポリフェノールの一種が豊富に含まれています。
最近の研究で、このリコピンには、血糖値を下げる作用があり、糖尿病を改善する作用があることが分かったのです。
これまで、食事はまず野菜から食べたり、白米などの炭水化物の摂取量を減らすなどして血糖値の上昇を緩やかにする方法はありましたが、直接的に血糖値を下げる方法はありませんでした。
しかし、リコピンを積極的に食事に取り入れることで、血糖値を下げることができるのです。
ところで、トマトに含まれるリコピンを摂りたいなら、わざわざトマトジュースではなく、生のトマトを食べた方が身体に良いように思いませんか?
でも、リコピンをより多く効率的に摂るためには、市販のトマトジュースの方が良いんです。
それには2つの理由があります。
1つ目は、トマトに含まれるリコピンの量の問題です。
リコピンは完熟のトマトに多く含まれています。
皆さんがスーパーなどで購入するトマトは、まだ青いうちに収穫され、店頭に並ぶ頃に赤く色づきます。
ところが、市販のトマトジュースの原料は完熟トマトを使っていますから、リコピンの含有量が格段に多いのです。
2つ目の理由は、生のままのトマトを食べた場合、リコピンの吸収率が悪いからです。
リコピンは、トマトの細胞内に含まれています。
この細胞は固いため、体内ではなかなか消化しきれません。
ところが、トマトジュースになっていれば、細胞は壊れ、リコピンがジュース内に含まれていますから、リコピンの吸収率が良くなるのです。
糖尿病に良いトマトジュースの飲み方
では、早速、トマトジュースを買ってこようと思ったあなた、お願いですから、最後まで読んでください。
糖尿病に良いトマトジュースの飲み方があるからです。
最後に、糖尿病に良いトマトジュースの飲み方を箇条にしてご紹介します。
- 無添加のトマトジュースを選ぶ
トマトジュースの中には塩分や糖分などが添加されているものもあります。必ず、無添加のトマトジュースを選ぶようにしましょう。 - 朝食前にコップ一杯飲む
トマトジュースを飲むタイミングは朝が最適だと言われています。リコピンの吸収率が一番良いのが、朝食前だからです。しかし、朝食前に飲むと急激に血糖値が上ってしまうという方の場合は、夜寝る前、もしくは、朝食を取りながら飲むようにしてください。 - 温めて飲む
トマトは体を冷やす野菜です。朝食前に冷たいトマトジュースを飲むと、胃腸が冷えてしまい、働きが鈍くなってしまいます。レンジなどで温めて飲むことで、冷えをおさえることができます。 - オリーブオイルを入れる
リコピンはオリーブオイルと一緒に摂るとより身体に吸収されやすいことが分かっています。コップ一杯のトマトジュースにティースプーン1杯程度のオリーブオイルを混ぜることで、より糖尿病改善の効果が望めます。ちなみに、オリーブオイルはエクストラバージンオリーブオイルを使うようにしましょう。
1日1杯のトマトジュースを習慣にして、より健康な生活を目指しましょうね。
sponsored link