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インフルエンザの初期症状と言えば、急な悪寒がして高熱が出る、というイメージがありますが、近年は、熱が出ないインフルエンザも流行したりします。
では、インフルエンザの初期症状を見分けるには、どうすれば良いのでしょうか?
頭痛や咳が出た場合、インフルエンザの初期症状なのか、それとも、風邪の症状なのかの区別は素人でもわかるものなのでしょうか?
今回は、インフルエンザの初期症状の見分け方について解説します。
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インフルエンザの初期症状とは?
インフルエンザの初期症状には、様々なパターンがあります。
一番多いのが、急な悪寒と頭痛です。
風邪をひいた場合、熱は徐々に上がっていくのが普通ですが、インフルエンザの初期症状で熱が出る場合は、いきなり38度以上の高熱が出ます。
この熱は、インフルエンザウィルスが体内に侵入したことに対する防御反応です。
少し難しい話ですが、インフルエンザの初期症状で高熱が出るメカニズムを簡単に説明します。
免疫システムがインフルエンザウィルスを感知すると、すぐにサイトカインという伝達物質が作られ、発熱を促します。
ところが、このサイトカインが血流に乗って脳に向かう途中には関所があり、サイトカインは脳に到達することができません。
なぜなら、サイトカインは、過剰に出過ぎると臓器不全などを起こすという弊害があるからです。
そこで、サイトカインは、その関所を通ることができるプロスタグランジンという物質を作り、脳に発熱を促す情報を伝えます。
これが、インフルエンザの初期症状として、急な発熱が出るメカニズムです。
では、頭痛はなぜ起こるのでしょうか?
それは、発熱を促す物質「プロスタグランジン」に、痛みを増強させる働きがあるからです。
プロスタグランジンが脳に到達することにより、脳に発熱を促すと同時に頭痛をも引き起こしてしまうのです。
ちなみに、プロスタグランジンは、頭痛だけを引き起こすわけではありません。
インフルエンザにかかると、関節痛や筋肉痛などの症状が出ることもありますが、これもプロスタグランジンによるものなのです。
インフルエンザと風邪の見分け方
それでは、インフルエンザの初期症状と風邪の初期症状にはどのような違いがあるのでしょうか?
一般的に風邪は呼吸器系から初期症状が出始めます。
風邪の初期症状は、咳や鼻水、微熱など、顔周辺から症状が出始めます。
それに対して、インフルエンザの場合は、急な高熱や頭痛、筋肉痛や関節痛など、全身の様々な所に初期症状が現れます。
しかし、これらの見分け方は、残念ながら正確なものではありません。
最近では、平熱にも関わらず、全身の倦怠感や頭痛だけを感じるインフルエンザなども出てきているからです。
お医者さんでも単に問診しただけではインフルエンザか風邪かを見抜くことはできません。
だから、インフルエンザが流行している時期にそれらしい患者さんが来たら、インフルエンザの検査をするのです。
少しでもインフルエンザかも、と思ったら、半日くらい待ってからインフルエンザの検査の受けるようにしましょう。
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いかがだったでしょうか?
残念ながら、インフルエンザの初期症状も、急な悪寒と頭痛だけではなくなってきています。
勝手な素人判断をしないで、インフルエンザかも!と思ったら、お医者さんに診てもらうようにしましょうね。
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