保育園に通う子ども(幼児)がアデノウイルスに感染した。
- どんな症状が出る?
- 治るのに何日くらいかかる?
- 家族に感染しない方法は?
今回は、そんなアデノウイルスに関する様々な疑問にお答えしたいと思います。
sponsored link
アデノウイルスってそもそも何?
子ども(幼児)が高熱を出したので、インフルエンザかと思って病院で診察してもらったら、アデノウイルスに感染してるって言われた。
アデノウイルスって何?
アデノウイルスは、非常に感染力の強いウイルスで、幼児の間で流行することが多い病気です。
昔はプールで感染することが多かったため、「プール熱」とも呼ばれます。
アデノウイルスに感染すると、以下のような症状が見られます。
- 高熱
38度以上の高熱が1週間近く続く - 咽頭炎
喉の痛みが強く、扁桃腺が真っ赤に腫れ上がります - 結膜炎
白目が充血し、目が痛くなったり、目やにが出たりします
残念なことに、アデノウイルスに効果のある薬は今のところありません。
対症療法と言って、高熱に対しては解熱剤、結膜炎に対しては点眼など、出てきた症状に対する処置をするだけで、体が本来持っている免疫力によってアデノウイルスが退治されるのを待つことしかできません。
その結果、十分な体力がない幼児がアデノウイルスに感染した場合、入院しなければならなくなることもあります。
アデノウイルスの出席停止期間
アデノウイルスは非常に感染力の強いウイルスなので、幼児が感染した場合、幼稚園や保育園への登園は禁止となります。
それでは、具体的にアデノウイルスに感染した場合の出席停止期間はどのくらいになるのでしょうか?
アデノウイルスの出席停止期間の基準は以下の二つです。
- 高熱が出た場合、解熱後2日が経過するまで
- 結膜炎になった場合、医師が感染の恐れがないと認めるまで
アデノウイルスは特効薬がありませんので、症状がおさまるのにかかる日数は人によって違います。
幼児の場合、出席停止期間は、短くても1週間、長ければ2週間程度かかると思ってください。
アデノウイルスの二次感染予防
アデノウイルスは感染力が大変強力なウイルスです。
そして、アデノウイルスに感染するのは幼児だけではありません。
つまり、保育園でもらってきたアデノウイルスが、兄弟や親、家族に感染することは珍しいことではないのです。
お子さんがアデノウイルスに感染したら、同居している人は二次感染しない為に以下のことに注意しましょう。
- 手洗い、うがい、マスクの励行
- タオルや食器を共用しない。食事は、感染者用は別に取り分ける。また、使用したものは全て煮沸消毒する
- アデノウイルス感染者はお風呂は一番最後に入り、出る時にはお湯を落とす
アデノウイルスは、感染力が非常に強く、しかも、感染すると症状が治るまでに日数がかかりますから、家族が罹ってしまったら、二次感染だけは食い止めるようにしましょう。
お子さんの症状が早く和らぐことをお祈りしています。
sponsored link