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町内会や祭りの時に話題になる「氏子」。
- そもそも氏子とは何なのでしょうか?
- 引っ越ししたら氏子ではなくなるのでしょうか?
そんな氏子に関する疑問にお答えしたいと思います。
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そもそも氏子とは?
古来、氏族ごとに祖先神を祀り、後にそれを氏神と呼ぶようになりました。
そもそも氏子とは、その氏神の周辺に住み、その神を信仰する者のことを言いました。
まだ、生まれた土地で生き、死んでいった時代。氏子とは、その村に生まれ、生き、死んでいった「村人」と同義であったのです。
ある氏神が守る地域で生まれた子供は、その氏神様の神社にて「氏子入り」をすることで氏子となります。
その後、七五三やお宮参り、そして、収穫を祝い氏神様へ感謝する秋祭りなどへ氏子として参加することで、氏子としてのアイデンティティーを強めていきました。
それでは、就職や転勤など、住む場所が頻繁に変わってしまう現代において、氏子とはどういった人々を指すのでしょうか?
現代における氏子とは?
現在、日本全国には8万もの神社があると言われています。
そのほとんどを統括する宗教団体「神社本庁」では、それらの神社のうち氏神神社と呼ばれる神社の周辺に住む人を全て「氏子」としています。
つまり、好むと好まざるとにかかわらず、日本国内に居住する者は全て「氏子」として数えられているということです。
ちなみに、神社の中には氏子を持たない神社もあります。これは、神社の維持や教化活動の為に「崇敬会」という組織が設けられていて、崇敬神社と呼ばれています。
崇敬神社はもともと氏子を持ちませんので、この神社の「氏子」になることはできません。
さて、では、あなたはどこの神社の氏子なのでしょうか?
ちょっと気になりますよね。
あなたがどこの氏子なのかは、神社本庁の「神社庁一覧」からお住まいの都道府県の神社庁にお尋ねになるのが一番確実です。
ところで、氏子として何かしなければならないことはあるのでしょうか?
例えば、町内会などの方が、「氏子会費」を徴収に来られることがありますが、あれは支払いの義務はあるのでしょうか?
厳密に言えば、氏子会費に支払いの義務はありません。
でも、町内会の一環として行われる左義長などの神道系行事や神社のお祭りなど、地域の交流の場への必要経費だと考えれば、町内会費を払うのと同じような感覚でお支払いするのが良いのかもしれませんね。
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