3月3日は桃の節句で女の子のお祭り。5月5日は端午の節句で男の子の日。
昔から当たり前にあった風習のようですが、どうもそうでもなさそうです。
今回は、鯉のぼりは何歳まで飾るものなのか、ということについて、5月5日に鯉のぼりを飾るようになった由来などから解説したいと思います。
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鯉のぼりは何歳まで飾るもの?
皆さんのお宅では鯉のぼりは何歳まで飾っていましたか?
私の実家では、中学生の頃までは飾ってくれていたように思います。
でも、厳密に何歳までって聞いたことはありませんよね?
そこで、鯉のぼりは何歳まで飾るべきなのかということを調べてみました。
地方によって決まっているところもあるようで、7歳までという地域と、15歳までという地域とがありました。
鯉のぼりを7歳まで飾るというのは、七五三の風習や「七つまでは神のうち」という言葉からも知られているように、昔は7歳まで無事に育つことができない子どもが多かったことからだと考えられます。
鯉のぼりを15歳まで飾るというのは、昔の日本の成人儀式である「元服」が15歳であったことからだと考えられます。
五月人形や鯉のぼりが、「男の子が無事に育つように」という願いを込めて飾られていることを考えると、どちらも正解のように思えます。
では、正解はどちらかというと・・・・
なんと!鯉のぼりは何歳まで飾るという決まりはない
のだそうです。
それは、鯉のぼりが飾られるようになった由来を調べるとはっきりと分かります。
鯉のぼりが飾られる由来とは
5月5日のこどもの日は、「端午の節句」と言いますよね。
端午の節句は、古くは中国から始まったお祝いで、日本に根付いたのは鎌倉時代だと言われています。
当時から端午の節句は男の子の節句とされており、鎧兜や金太郎などの五月人形を飾る風習があったと言います。
ところが、鯉のぼりが登場するのは、江戸時代です。
それまで、武家では、端午の節句には五月人形と、のぼり(鯉のぼりではない)を立ててお祝いしていました。
それを見た江戸の経済力を持った庶民の人々が、目覚ましく立身出世をするという意味の「鯉の滝登り」という中国のことわざにあやかって、鯉を描いたのぼりを立ててお祝いし始めたのが鯉のぼりの始まりです。
つまり、端午の節句に鯉のぼりを飾るのは、意外に歴史は新しく、しかも、堅苦しいしきたりなどはほとんどないと言って良いのです。
意外に歴史が浅いとはいえ、男の子が元気に育ってほしいという願いが込められていることにはかわりはありません。
それぞれの家庭や地域の事情に合わせて、鯉のぼりを飾ってみてはいかがでしょうか?
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