お祝い事や凶事など、日本の古くからの風習では、数え年が使われることがありますよね。
ところで、この数え年とはどういう年齢の数え方なのでしょうか?満年齢からは簡単に計算できるのでしょうか?
今回は、そんな「数え年とは?」という疑問にお答えします。
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数え年とは何?
数え年とは、生まれた時を1歳とし、その後は毎年1月1日になると1つ年をとるという歳の数え方を言います。
極端な例を出すと、12月31日生まれの人は、生まれた時点で1歳、翌日(1月1日)には2歳となります。満年齢では0歳なので、数え年とは2歳も違うことになります。
1月1日から誕生日が来るまでは「満年齢+2歳」と計算し、誕生日以降で大みそかまでは「満年齢+1歳」とすることで数え年を計算することができます。
例えば、あなたの今年の誕生日がまだ来ていなくて、満年齢が30歳だとしたら、あなたの数え年は32歳となります。
それでは、数え年とは、どんな場面で使われているのでしょうか?
日本では、昔からの習慣やお祝いなどは数え年で行います。
七五三、喜寿、米寿、白寿などのお祝い事、また、厄年や亡くなった方の歳(享年)も数え年で行うことになっています。
ただし、最近では、満年齢で行われることも多くなってきています。
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数え年とはどんな由来がある?
数え年とはどんな由来からそう数えられるようになったのでしょうか?
もともと、日本人は、正月になると年神様から「年魂」「年玉」を頂いて、一つ年をとりました。
どうやって「年玉」をいただいたかというと、年神様にお供えした丸餅をお雑煮にして食べることで頂いたのだそうです。
これが本来の「お年玉」です。
では、なぜ数え年とは1歳から数え始めるのでしょうか?
0歳ではなく1歳から数え始める理由としては、2つの説があります。
- 元号や学年が1年から始まり、0年がないのと同じように、生まれて1年目という意味で数え年1歳とする。妊娠月例が現在でも0ヶ月ではなく1ヶ月から始まるのと同じ。
- 仏教的考え方より、妊娠した時点から母親のおなかの中にいた期間も年齢として数え、生まれた時点で約1年経っていることから、生まれた時点で1歳と数える。
「数え年とは」ということを調べてみるだけで、様々な日本文化の意味が分かってくるような気がしますね。
数え年とはどこから来たの?
数え年とは、日本だけの歳の数え方ではありません。
中国や朝鮮半島、ベトナムなど、広く東アジア全体で使われてきた歳の数え方です。
しかし、中国では文化大革命、ベトナムでは植民地時代、日本では第二次世界大戦後、北朝鮮では独立後、それぞれ、数え年を公的には使用するのをやめてしまいました。
現在でも公的に数え年が使われているのは、韓国だけです。
韓国では、小学校に就学するのは、数え年の8歳なんだそうです。
就学年齢の基準日が1月1日~12月31日生まれとなっているので、日本とは数ヶ月の差はありますが、基本的には、日本の子ども達が就学するのとだいたい同じ年齢で就学しています。
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