ムカデはつがいで行動するから、家の中に侵入してきたムカデを殺したらもう一匹出てくるって話聞いたことありますよね?
ムカデがつがいで行動するって本当の話なのでしょうか?
また、もう一匹が出てこないようなムカデの殺し方ってあるんでしょうか?
今回は、ムカデのつがい説についてお伝えします。
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ムカデはつがいで行動するの?
昔からムカデはつがいで行動すると言われていますが、あの話は根拠のない迷信だと言われています。
まず、ムカデの生殖行動は少し変わっていて、オスとメスが交尾するのではなく、メスがオスから精子の入った包み(精包)を受け取り、その精包を生殖口から取り込んで生殖行動終了です。
オスはメスに精包を渡し終わったらすぐにその場を立ち去ります。そうでないとメスに食べられてしまう危険性があるからだそうです。
つまり、ムカデがつがいで行動するのは、生殖行動をするほんの短時間だけだということになります。
ムカデのつがい説発生の理由
それでは、なぜ、ムカデはつがいで行動するという迷信が生れたのでしょうか?
それは、ムカデを一匹殺すと、数日以内にもう一匹を見かけることが多いからだと考えられます。
では、なぜムカデを一匹殺すと、もう一匹出てくるのでしょうか?
これにはいくつかの理由が考えられます。
一つには、ムカデを殺すとムカデの体から独特の臭いを出て、この臭いがムカデを呼び寄せるからと言われています。
二つ目の理由は、一匹目のムカデが出た時点で、その近くにムカデが繁殖しやすい環境があるということです。
ムカデはつがいでは行動しませんが、ムカデのメスの子育ては、虫にしては珍しく、献身的です。
子どものムカデが自分で餌を捕食できるようになるまで、集団で行動し、メスが面倒を見ます。
つまり、ムカデのつがいのように見えて、実は親子や兄弟である可能性が高いのです。
三つ目の理由は、時期的な問題です。ムカデは梅雨から夏にかけての時期に活動が活発になります。この時期になると、餌を求めて家屋に浸入してくることも多々あります。
ムカデは家屋に住むゴキブリやクモなども捕食するからです。
つまり、ムカデはつがいでは行動しませんが、家の中で見かけたら、まだ他のムカデもいる可能性が高いということには間違いがないのです。
ムカデがまだいる可能性が高いということは、こちらがムカデを見つける前に間違って触ってしまったり、踏んでしまったりしてムカデに噛まれてしまう可能性もあるということです。
別記事にムカデに噛まれてしまった時の対処法をまとめておきましたので、この機会に併せて読んでおいてください。
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他のムカデを呼び寄せない殺し方
もし、ムカデのつがいどころか大量発生しているというのであれば、バルサンなど大掛かりな処置が必要です。
でも、まだ一匹目、二匹目くらいなら、なるべくつぶしたりせず、他のムカデを呼び寄せる臭いを出す暇もなく殺したいですよね。
そんな時におススメしたいのが、一瞬にして凍結させる殺し方です。
これなら殺虫成分などが入っていないので、食品の近くなどでも躊躇なく使えます。
動かなくなったら、割りばしなどでつまんで外に捨てるか、ガムテープなどでくるんでゴミ箱に捨てましょう。
他にもムカデがいないと良いですね。
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