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本籍の筆頭者とは誰のことを指すのでしょうか?住民票の世帯主との違いは?本籍の筆頭者が死亡しても変わらないって本当?変更は可能なの?
そんな本籍の筆頭者に関する疑問にお答えします。
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筆頭者とは誰の事?
まず、筆頭者と世帯主の違いについて理解する必要があります。
筆頭者とは、戸籍の最初に記載されている人のことです。
そもそも、戸籍とは、本人の氏名や生年月日、親子関係や婚姻関係など、その人の人生遍歴を証明するものです。戸籍は、最大親子2世代で構成されるものなので、結婚すれば、そのどちらかが戸籍の筆頭者となります。
一方、住民票の世帯とは、居住と生計を共にする社会生活上の単位です。つまり、同じ住所に住み、同一生計であれば、苗字が違う赤の他人であっても、同一世帯になることができます。そして、住民票の世帯主は、その世帯を代表する者のことを指します。
つまり、戸籍の筆頭者は、独身でいたり、養子縁組をしない限りは、両親のどちらかから変化することはないもので、住民票の世帯主は、「同一住居」か「同一生計」のどちらかがかわれば、未婚であったり、引っ越しをしていなかったとしても変更するものだということです。
戸籍と住民票の具体的事例
それでは、もう少し具体的な例を挙げながら、戸籍と住民票の違いを見ていきましょう。
戸籍の筆頭者が死亡した場合
もし、Aさんの戸籍の筆頭者がAさんのお父さんだったとしましょう。
Aさんのお父さんが死亡した場合でも、Aさんの戸籍の筆頭者はお父さんのままです。
Aさんのお父さんが死亡したからと言って、筆頭者がAさんのお母さんに変わったり、Aさんに変わったりすることはありません。
ところが、住民票の世帯主は、Aさんのお父さんの死亡に伴い、変更されます。
Aさんが、Aさんのお母さんと同じ住所に住み、同一生計で生活する場合は、Aさん、もしくは、Aさんのお母さんが世帯主となります。
Aさんが結婚した場合
もし、Aさん(男性)が結婚した場合、Aさんの戸籍の筆頭者や住民票の世帯主はどのように変更されるのでしょうか?
まず、Aさんが結婚した場合、戸籍の筆頭者は必ず変更されます。
結婚相手の女性の苗字が、Aさんの元々名乗っていた苗字に変更される場合、Aさんの戸籍の筆頭者は、Aさん自身になります。また、相手の女性の戸籍の筆頭者も、女性の親の名前からAさんの名前に変更されます。
一方、住民票の世帯主は、Aさんが結婚したからと言って、必ずしも変更されるものではありません。Aさん夫妻がAさんのご両親と同居し、生計を同一とする場合は、Aさんのご両親のどちらかなどがそのままその世帯の世帯主となるのです。
ちなみに、この時、新たに戸籍を作ることになり、本籍地を定めます。この本籍地は、以前は、居住している住所となっていましたが、現在では、日本国内のどこでも選ぶことができることになっています。まったく自分に縁もゆかりもない住所を本籍地と定める場合、以下の場所が人気です。
- 皇居
- 東京タワー
- ディズニーランド
- 富士山山頂
皇居が一番人気なのは、戸籍謄本の取り扱いが東京都千代田区役所になるので、東京都心に勤務地がある場合は、現住所や実家の住所にしておくよりも便利だからという理由もあるのかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。戸籍と世帯の違いが理解いただけたでしょうか?少しでもお役に立てたなら幸いです。
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