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蚊取り線香は人間やペットには害はある?安全な使い方は?

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昔から蚊を退治するのに使われている蚊取線香。

天然成分を使っていて化学製品よりは身体に良さそうな気がしますが、実際の所はどうなんでしょうか?

今回は、蚊取り線香の効果の秘密と人間やペットへの害について調べてみました。

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蚊取り線香の有効成分は何?

蚊取り線香は、明治時代から使われている虫よけの方法です。

もともと、江戸時代には、蚊遣火(かやりび)と言って、よもぎの葉やカヤの木、スギや松の葉を火にくべていぶした煙で蚊を追い払っていました。

その後、明治時代に、除虫菊(シロバナムシヨケギク)という植物を使った蚊取り線香が発明され、普及していきました。

なぜ、除虫菊に虫よけの効果があるかと言うと、除虫菊に含まれるピレトリンという成分に、昆虫類の神経を麻痺させる効果があるからです。

現在では、この天然のピレトリンと同じ作用を持つ合成ピレスロイドという成分が一般的な蚊取り線香に使われるようになっています。

この合成ピレスロイドは、ゴキジェットやベープマット、ワンプッシュで蚊がいなくなるスプレーなどにも使われています。

現在でも除虫菊から取れる天然のピレトリンを使用した蚊取り線香は売られていますので、この天然のピレトリンと合成ピレスロイドのそれぞれが人間やペットに与える害についてご紹介していくことにします。

ピレトリンとピレスロイドのどちらが有害?

まず、天然ピレトリンを使った蚊取り線香と合成ピレスロイドを使った蚊取り線香のどちらが人間やペットにとって有害なのでしょうか?

常識的に考えると、天然ピレトリンの方が害が少なそうですよね?

実際、そう考える人が多いようで、ヤフー知恵袋などでも、

「合成ピレスロイドが心配なら、天然の除虫菊を使った蚊取り線香を使いましょう」

などと書かれています。

でも、実際にはほとんど差はありません。

「ほとんど」と書いたのには理由があって、実は少しだけ差があるからです。

どのように差があるかというと、合成ピレスロイドの方が人間に対する毒性が低く、体内での分解速度は遅いのです。一般的に考えられているのとは逆ですね。

合成ピレスロイドは、天然ピレトリンのうち、昆虫の神経に作用する成分だけを合成しているので、不純物が少なく、かえって人間やペットにとって安全だと言えるのです。

高いお金を出して天然の除虫菊を使った蚊取り線香を使うよりは、一般的なものの方が安全性が少しだけ高いというわけです。

蚊取り線香は人間やペットに害はある?

さて、ピレトリンを使った蚊取り線香もピレスロイドを使った蚊取り線香も安全性に変わりはないことは分かりましたが、具体的に人間やペットにはどのような害があるのでしょうか?

まず、毒性についてですが、人間を含む哺乳類、そして、鳥類には毒性はありません。

哺乳類と鳥類は、ピレスロイドを分解する酵素を持っており、体内に入っても、すぐに分解され、尿として排出されます。

もし、あなたが買っているペットが、爬虫類、両生類、昆虫類ならば、蚊取り線香の害があります。

蚊取り線香に限らず、ピレスロイドを使った虫よけスプレーなどは全て害がありますので、使用しないようにしましょう。

ちなみに、よく勘違いされていることですが、蚊取り線香の煙を部屋に充満させたら蚊が死ぬと思っている人がいますが、そうではありません。

蚊取り線香は熱によってピレスロイドの成分が空気中に放出されることで蚊を退治します。

部屋の中に煙を充満させていると、のどや目に害があることがありますので、蚊取り線香はよく換気をしながら使うようにしましょう。

冷房を使っていて締めきっている部屋の中では、ベープマットなど煙が出ないタイプの虫よけを使われることをおすすめします。

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