招き猫をよく見ていると、右手が上がっているものと、左手が上がっているものとあります。
あれはどちらかが正しいのでしょうか?
それとも、右手と左手のそれぞれに意味はあるのでしょうか?
今回は、招き猫の手について解説します。
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招き猫の手は右が上?それとも左?
招き猫には、右手が上がっているものと、左手が上がっているものがありますが、これはどちらかが間違っているのではなく、それぞれに意味があります。
右手を上げている招き猫は金銭を招き、左手を上げている招き猫は人を招くと言われています。
ところで、金銭と人とどちらを選ぶかと聞かれたら困る職業も多いですよね?
じゃあ、両手を上げている招き猫も作っちゃえばいいじゃん!
そう誰かが言ったのかは知りませんが、両手を上げている招き猫も実は存在します。
でも、両手を上げている招き猫を見かけることはあまりありません。
両手を上げている招き猫は縁起が悪いとも言われているからです。
両手を上げている招き猫は、お手上げ状態、つまり、破産したり、不渡りを出したりと、商売をしている人にとってあまり良くないイメージを連想させるからです。
欲張り過ぎるのは良くないってことなんでしょうね。
招き猫の手の高さには意味がある?
招き猫をいろいろと観察していると、手の高さが違うものがあることはご存知でしょうか?
一般的な招き猫はほっぺたの横あたりで手招きをしていますが、中には耳より高いところで手招きしている招き猫があります。
実は、招き猫の手の高さにも意味があるんです。
私たちは、近くの人を呼ぶ時は肩の高さで手招きをしますが、遠くの人を呼ぶ時は手を高く上げて「オーイ!」などと叫びながら手招きをしますよね。
それと同じです。
ほっぺたの横あたりで手招きしている招き猫は近くの人を呼ぶもので、高い所で手招きしている招き猫は遠くの人を招いています。
だから、近所に常連客を作りたい飲食店などは通常の招き猫を飾りますが、旅館やホテルなど遠くからのお客さんを招きたい旅行業では左手を高く上げた招き猫を飾ることが多いそうなんです。
手が後ろ向きの招き猫
手のひらが後ろ向きになっている招き猫もあります。
これは、西洋向けに作られている招き猫です。
私たち日本人が人を招く時は手のひらが下向きになるように手招きしますが、このしぐさを欧米の人が見ると、「あっち行け!」と言われているように感じます。
「シッシッ!」というしぐさです。
西洋の人が人を招く時は掌を上にして指をクイクイッと曲げます。
「バックオーライ」という仕草ですね。
そこでアメリカなどでは、手のひらが後ろ向きになっていて、$マークがついた小判を持った招き猫が飾られているんだそうです。
招き猫を飾る場所
さて、もしあなたが招き猫を飾ろうと思うなら、場所もよく考える必要があります。
招き猫は外向き、または、お客さんの方にむけて飾らなければなりません。
お客さんは外から入ってくるものです。内側に向かって手招きしても意味がありません。
招き猫は、外からよく見える場所や、お客さんからよく見える場所に飾るようにしましょうね。
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